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2005年11月16日

crash

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西尾康之氏作の彫像「crash セイラ・マス」

初見の方はこれが何だか分かんないでしょうけど、機動戦士ガンダムのヒロイン?「セイラ・マス」です。
もっと分かりやすく言うと、赤い彗星シャア・アズナブルことキャスバル兄さんの妹。

現在開催中の「上の森美術館ガンダム展」で展示中の西尾康之氏作の彫像「crash セイラ・マス」です。
これね、近くで見ないと分かんないんですが、全部「指」のようなカタチで形成されているんですよ。
ハッキリ言って、気持ちの悪いものですが、作者の西尾氏曰く、

ガンダムという話が来たときに、モビルスーツの一種として何かを作ろうと考えました。またそれと同時に、劇中に流れている理不尽な構造を構築したいとも思いました。劇中のいろいろな話やモビルスーツの構造を考え、僕の製作ロジックと一致したのがこれなんです。
僕にとって「ガンダム」は、とにかく理不尽な作品なんです。見ているときは戦闘シーンとか、これは良くできていると思っていましたが、戦争にかり出されていく子供らというのは、明らかに理不尽な構造をはらんでいて、少年だった僕には許せなかったんです。ヒロイズム精神は絶対にまやかしだと思っていたんですね。で、それを一番押し進める形でカモフラージュされていたのがセイラ・マスだと思うんです。逃げようとする子供をひっぱたいて、「男だったら戦いなさい」、「あなたならできる」という感じで、ヒロイズム精神を推進していた存在だったんです。それを暴き出すという意味もあって、この作品を製作しました。

とのこと。
僕はガンダムは好きですが、人に好きなんだよねぇとか言って自慢できるようなほどでも無いし、おそらく好きなポイントというのも、いわゆるガンダム好きの方とズレていると思いますが、結局ガンダムって、真理にはそれほど意味がなくって、この世の中のあらゆるものは果てしなくアンバランスなんだということを表すヒューマンドラマだったんだよなと思います。

真理というものは実は知ってしまうと大したことなくって、その答えに必ずしも全員が納得できるものではないと思います。
地球が出来て、そこに生命が誕生したのも、本当に奇跡的な事だったように、この世の中の必然もその奇跡の中に成り立っていて、真実は小説より奇なもんだし、何より、人間そのものがアンバランスなんだよなと痛感します。
その氏の言う、「理不尽さ」というものは、どんな自信もぶち壊すぐらいいつも自分と隣り合わせで、どこかで帳尻を合わすことで何とかバランスが保てているよう(に見える)なもんです。

僕も表現者の端くれとして、如何にして万物との調和を表現するか。そう考えてみるとクリエイティブなんてすごく胡散臭いものかと思いますが、実はこれだけ書いていて、上記のことを全否定できるくらいのロマンチストでありたいものです。

僕は、アンバランスなことよりも、その「奇跡的」な調和の方を大切に思いたい。
なにより、「楽しむ」という底抜けにポジティブな調和こそ、必然を創る生きる糧だと思う。

権益を求めての争いが当たり前の世の中。戦争なんてあって当然なのかも知れないけれど、少しでも多くの人の「楽しむ」顔を見たいもんですなぁ。。。

印刷・ホームページ制作はstudiobp

コメント

ちょっと怖いね、これ。

言いたいことは分かる気がするが、子供がじーっと見ているのが気にかかる。
大丈夫か?

自分、カイシデンずきでふ。ミハルとの下りとか、自分のはなったロケットの爆風で空に投げ出されてるさまはまさにエロス。

難しい事考えてんだね。

>まろ
子供は本質に無意識に迫る。無知故のなせる技かな。
ま、あんまり小さいうちにこんなんみたらおかしくなる率高いわな。

>おてるさん
毎度!ようこそお越しやす。
最近、頭が底なしハッピー系だったんで、バランスを取る意味でもちょっと物思いに耽ってみまふた。
噛み砕くと、世の中ケッタイなことだらけやのに、なんでみんなマトモになろうとすんの?という、世間に対するアンチテーゼ系でもありまふ。
どうせ、みんな変態(中略)ことです。

このセイラさん怖すぎです><
なんか苦悶の表情に見える(^^;
ガンダム久しぶりに見ようかなぁ。。

>かずほ
ガンダムはブルーになるよ。オイラ。だって、なんだか、だってなんだもん。