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2007年07月22日

勘違いしやすい世の中

070721.jpg世の中、全てがイージーだ。便利とイージーをはき違えている人が多いねんな。
何とか、この業界に足を突っ込んで自力で飯を食って8年になるが、まだまだ本当に半人前で、2年ほどデザイン専門学校でパソコンの操作方法をのみ教えてもらった後輩くんに「フォトショップ使える人尊敬します」とか言われて苦笑い。そんな子に「デザインってな」って半人前のオレが優しく言っても、伝わらないだろうし、勘違いしている事にも気付かないだろう。

日本人は、一見謙虚なようで周囲との差を気にする人が多い。携帯電話のデザインひとつで個性を演出できてると勘違いできている非常にレアな民族だ。これは、教育の方向性に問題がある気がする。教育論者ではないので、論理的に説明するのは無理なのでそういった専門書にお任せするが、「杓子定規」という言葉がぴったりだろう。

話は戻るが、イージーな考えがまかり通る変わった世の中で、仕事をしていく上で、「苦難に直面する」というのは、何にも代え難い貴重な体験だ。しかし、世の中イージーとは書いたが、うまい事できていて、攻略法は方程式のように応用でき、続く苦難を乗り越える際、以前の攻略法が非常に役に立つ。

もちろん、状況によりけりで、相手が人なのか、環境なのかによってもちろん違うけど、根本的には同じだ。だって問題は自分自身にあるのだから。

要は、そのものごとに応じた「ものさし」を用意できれば、あとの計り方は同じである。
いや、そんな簡単ではないが、自分自身を環境に、そして人に合わせて柔軟に対応できれば、あとは大した問題ではない。問題は、如何に柔軟に問題に対して自分を変化させれるかである。

いわゆる頭の固い人には向いていない事なのかもしれない。ところがラッキーな事に、オレは、そこそこ頑固ではなかったようで、苦難は続くが何とか乗り越えられている。それどころかもっと来いとすら思ってしまう。(しかし、性的には決してMではないぞ!昔はそう思っていたが、違うかったみたいだ!)

苦難に対峙している時点で、自分はまだ未熟だと痛感させられる。そりゃそうだよね。未熟じゃなかったら苦難やとは思わないわけだから。
しかし、中には自分の考えや思い込みを守るあまり、苦難に対して八つ当たりするやつも多い。実際、赤提灯で「部長がさぁ〜」とかって愚痴ってるくらいならまだしも、論理のすり替えで「棚上げ論」を恥ずかしげもなく声を大きく「オレはこんなに頑張ってんのに」とかって自慢げに、しかも弱い立場の人間に言っているやつも多い。(やめてまえ、そんなやつ)

オレが以前所属していたデザインオフィスで、入社してすぐ、社長と喧嘩した。内容は「あんたはイージーに仕事をし過ぎ」という意見に対し、「オレはオレで一生懸命頑張ってんねん!」という意見。
今思えば恥ずかしくて赤面してしまう内容だが、そこそこコンピューターは使えて、何となくの意見は言えて、そこそこ形にできる能力はあった。しかし、現実にキャリアは浅く、簡単に言ったら「自己満足」。この経緯が無く、ただただ甘やかされたらオレはモノづくりをする人間として一番大切な事に気付けなかっただろう。

「何でオレの事分かってくれへんのや!」という考えが「自分の考えってこんなに浅かったんや」という気持ちに変わった。要は、悔しいけど社長の言う通りに実践し、成果を出して認められ、そして以前の自分の「杓子定規っぷり」を知った。非常に独善的なアホやった。自分のやる事は、自分が納得してるんやから正しい。とそう思い込んでた。先輩の言う事は聞いてみるもんである。というか、絶対聞くべきや。あ、でも、先輩は選ぼう!(笑)

世の中の作られたモノたちは、便利な世の中であるが故、結果的なものはコンピューターやソフトを使ってイージーにコピーできる。しかし、そこに勘違いがある。自分の能力と勘違いしてしまう落とし穴が便利な世の中にある。

細かい事抜きにして言えるなら、「世の中の電気が3ヶ月くらい停電したら良いのに」と思っている。ほんだら、さすがに気付くんとちゃうかな。人と人との繋がりや大切さ。便利な世の中の悪魔に。
これから先、クリエーターいうものが、医者や科学者と同様に重宝される時が来ると思う。
人の命を救う事もあるっていうのも大げさではない気がする。大会社のそれこそ世界的な企業の社長にデザイナーが抜擢される事も多くなるだろう。総理大臣になっても面白い。しかし、それらはフォトショップを使えても無理だろう。要は、デザイナーって色んなものさしを持てる職種であり、それは一番大きな職能やと思う。
今がそういうたくさんのものさしを持てる環境である事は間違いないと思う。便利な世の中のお陰で、インターネットで世界中の情報は仕入れれるし、テレビもCATVとかなら多彩なチャンネルがある。
テクノロジーは大いなる文明の力だ。しかし、それもアイデアあってのこと。「便利」は「簡単」ではない。その個人の「可能性」を広げるものじゃないかな?

半人前は一生続くだろうけど、そう考えたら楽しくって仕方ないのである。

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